2012年2月14日火曜日

BOPビジネスは支援ではない。

「BOPビジネスは支援ではない。」

今まで先進国は発展途上国に対して支援という形で接していた。
僕が思うに、支援は短期的には効果があるかもしれないけれど長期的視点でみればマイナス効果もあるんじゃないか?とも感じる。だから、短期的効果があっても長期的にマイナス効果があるのであれば発展途上国はいつまでも貧しく、ずっと支援に頼らざるを得なくなってしまう。

短期的効果・・支援
長期的効果・・BOPビジネス

理想としては、今のまま「支援」は続けていくが平行して「BOPビジネス」の発展をしていくべきだと感じる。
たぶん「BOP」という言葉自体が、一般的にはまだまだ浸透していないし。発展途上国と先進国をつなぐビジネスと聞いても、やはり「支援」という考え方しか残らないと思う。もしくは、企業イメージアップとか。

「BOPビジネス」は今までサービスに対して受け身だった発展途上国の人達が「新規顧客」となり、ビジネス界に参入していく事で大きなメリットがあるし。むしろ、日本はこれから人口がどんどん減っていく中で新しい顧客を生み出す絶好のチャンスだと思う。しかも、日本は世界的に信頼がおかれていて技術もトップクラスだ。

技術はあるが、それを提供する機会が無い。
こんなもったいない事はないと思う。

過去の日本は国民の人口が増えていき、国民にどんどん新しい技術が受け入れられてきた。しかし、これからは残念ながらそういう時代ではなくなっていくと思う。

考え方を変えて、おそらく数十年後はこのような日本になっていく。
だったら今はこうすべきではないのか?と発想の展開をしていく事が大事。

年金問題にしてもすでに破綻していて、しかし何とか自分は年金を受け取りたい。
矛盾の中で日本は色々な考え方が詮索されている。

問題を受け止めて、どう展開していくべきか?
問題に対して、理想の答えはあるかもしれないがそれができないとわかっているなら発想を変えて、じゃあどうすべきか?
と考えるべきだと思う。

話は戻って、
「BOPビジネス」は「支援」ではない。
この考え方をもっとわかりやすくするにはどのようにアプローチをすべきか?
これがうまくできれば、発想の転換がされていき日本の将来、貧困がなくなる未来が創造できるのではないだろうか?


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2012年2月13日月曜日

3種類の人口

世界資源研究所(WRI)と国際金融公社(IFC)の2006年の研究より

・一人あたりの購買力平価換算
21.730$以上 --- 5億人
3.260-21.730$ --- 20億人
3.260$以下 --- 40億人

一日2ドル以下で暮らす人達は約40億人いるとの事です。

少ない所得で生活をするBOPの人達にビジネスをする時に必要なものは、
1.サービスのコストダウン
2.サービスの質は下げない
3.BOPの人達の生活の改善
これら3つは最低条件だと考えられる。

・コストが安くても、すぐに壊れてしまうような商品では無駄にコストがかかってしまう。
彼らは金銭的に余裕がないのでサービスの質が低くてもコストが低いサービス(もしくは商品)
を選ばざるをえない状況だ。しかし、質が低いのですぐサービスがうけれなくなったり、壊れたりしてしまう。
これでは、一時的に解決できても結果としては無駄にコストがかかってしまった事になる。
だからといって、より質の高いサービスをうけるためのお金はどこにもない。

「今よりもコストダウンさせて、質をあげる。」
一見すると矛盾している事柄だが、ここに挑戦していくのがBOPビジネスだ。

さらにBOPの人達はかなりの時間がある。その為、色々な作業において時間をかけて作業をする事は可能だ。
ここも1つのねらい目だと思われる。例えば、今まで5時間かけていたものを先進技術により1時間に短縮する事ができれば、残りの4時間は生産的な時間に当てる事ができる。結果として、生活の質があがり収入も増える可能性もある。

BOPの人達の時間と1つ1つの生活環境を変化させていく事が、長い視点で見た時に先進国の発展につながると信じたい。


参考文献『BOP市場共創の戦略/スチュアート・L・ハート』

2012年2月12日日曜日

BOPビジネスに関する考え

BOP

ここ数年でどんどんこの名前は広がってきている。
「BOP」とは「base of the pyramid」の略称の事だ。
ちなみに読み方は「ビー・オー・ピー」で、「ボップ」ではない。

「BOP」は簡単に言うと、発展途上国の事を示す。
特に国民の大多数が1日2ドル以下で暮らしているような国を示している。

今、先進国(以下、TOP)ではBOPに対してビジネスの分野で色々なアプローチをしている。
過去、TOPはBOPは支援という形で国の復興に力を注いできた。

支援ではなく、なぜBOPビジネスなのか?
1つの要因としては、BOP層に属している人達が40億人いるという事だ。

例えば・・・
1人から1円の利益を生み、そのサービス(や、商品)によりBOP層の人達の生活が劇的に改善させるとする。
1人からは1円の利益だが、そのニーズが単純計算で40億倍になるのでBOPビジネスは成り立つのではないか?と考えられている。もちろん、これはかなり逸脱した考え。

根底にあるのは、「BOPの人達の生活の水準をあげつつも、TOPは利益を生み出す。」
TOPで利益を出す事で支援とは異なる持続性が生まれる。
やはり、支援では持続性は薄く。また支援を受ける側は、それに依存しすぎてしまう傾向にある。
だから、ビジネスでべき必要があると考えられる。

【ケース:マラリアと蚊帳】
アフリカでは5年以内に死ぬ子供達がいる。
理由はマラリアに刺されて死ぬから。
そこで考えられたのは「蚊帳」
これは現地でつくれて現地の人達が購入できる最低限のコストでつくられた蚊帳だ。
これにより、現地の人達は子供が5年以内に死ぬ事を低予算でできた蚊帳で防ぐことができる。

他にも色々な例がある。今色々な企業は模索と実験を繰り返している。
BOPビジネスはこれからどんどんのびていく分野だと思うので、個人的に影響を受けた本や人の言葉、
ケーススタディなどをもとにBOPについて色々な考えを書いていきたいと思う。


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